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HOMENEWS(お知らせ)プレスリリース第59回全国社会人サッカー選手権大会の御礼とご報告

第59回全国社会人サッカー選手権大会の御礼とご報告

日頃より岳南Fモスペリオを支え、応援頂いているファン・サポータの皆様、パートナー企業様、サッカー協会様、行政および地域の皆様。

全国社会人サッカー選手権大会1回戦にて、当クラブは北信越代表のアルティスタ浅間に2-3と敗戦し、全国への挑戦は初戦で幕を下ろす形になりました。本大会の出場に向け、106もの個人、企業の皆様から協賛金を頂戴し、佐賀への遠征を行うことができたことを、心より感謝致します。

残念ながら試合には負けてしまいましたが、選手はその期待を背負い、最善の準備をし、全力で戦いました。しかし、彼らのパフォーマンスを最大限引き出すことができなかった事案が発生してしまいました。

既に後藤虹介選手が自身のX(旧Twitter)でも発信をしていますが、宿舎からの出発前に彼がクラブスタッフに預けたはずの荷物が会場に届いておらず、先発出場を予定していた後藤選手は、急遽先発から外れざるを得ない状況に陥ってしまいました。彼は気丈に振る舞っていましたが、当然ながら彼自身にも、チーム全体にも動揺があったことは間違いなかったと思います。

また、それ以外にもあるべきチーム用具が揃っていない、ウォーミングアップスペースの場所が伝わっていない、といった現象が数々発生し、とても100%のパフォーマンスを発揮できる状態でなく、チームはキックオフを迎えました。選手は、その中でも持てる力を出そうと戦ってくれましたが、精神的にも肉体的にも整っていない状態で戦って普段と変わらないパフォーマンスを発揮することは、例えどのレベルの選手であっても難しいことです。多くの方々の期待と、ご支援を頂き、サッカー人生をかけて選手が戦った試合を、クラブが壊してしまいました。

謝罪で済まされる問題ではないですが、選手に対して、応援して頂いた皆様に対して、心より申し訳なく思っています。こうした事象が起こった原因としては、クラブ経営の責任者である私が、スタッフ一人一人に明確な責任と役割を与え、プロフェッショナルな仕事を行うカルチャーを植え付けることことを怠っていたことが、本質的な背景と捉えています。各スタッフは、一生懸命クラブのために仕事をしてくれていました。その仕事ぶりが正しい方向へ向かう仕組みと文化が作れていなかったことが全てであり、起こるべくして起こった現象です。スポーツであれば、勝敗はコントロールできないものです。敗退した結果に対してではなく、私自身の妥協、怠慢で招いた試合という商品のクオリティ低下は、責任問題で済まされるものではありません。よりメディアやファンの注目が集まるJリーグのクラブであれば、多くの批判が集まって然るべきであり、私自身の職責を問われる事案であると認識しています。軽々しく今後の改善案を語ることも適当ではないと考えていますし、1つのミスとして捉えるのではなく、本質的な間違いに誠心誠意向き合う所存です。今回の件を通して、潜在的なクラブの課題が、顕在化することになりました。

そこに正面から向き合い、例え痛みを伴っても変革を起こしていくことが、今回力を発揮できなかった選手、期待と支援を頂いた関係者の皆様に対してできることだと思います。まだまだ未熟なクラブでありますが、これからもより厳しく、温かい目で、クラブを共に作り、支えて頂けますと幸いですし、それに値するクラブを作る努力を続けます。

改めまして、この度は全国社会人サッカー選手権大会出場へ多くのご支援を頂き、誠にありがとうございました。

岳南Fモスペリオ
代表 深澤佑介